議論の仕方

Hello!  The weather has been so beautiful for a couple of days here in Fukui, and I can’t believe it’s still in the raining season!

今日は、以前からちょっと書いてみたかった事を書きます。

 

「日本人は議論が出来ない」なんて話を耳にした事はありませんか?「日本人は自分の意見が言えない」なんて事も言われています。

「日本人は議論の仕方を学ばない」というのも耳にした事がありました。実は私は、小学校の頃から、学校で議論をしてきたので、学校や地域や、あるいは教師によるのだと思いますが、実際学ばない人の方が多いんだろうなと感じています。

私はこう言われるのが、実は、好きではありませんでした。「日本人は」というステレオタイプな言い方でひとくくりになれるのが好きではないからです。

しかし、実際に、教育の過程ではほとんど議論やディベート(ここで言う「ディベート」とは、「ある論題について肯定側と否定側に分かれ、一定のルールの下にプレーするゲームの様なもの)をしない様だし、議論が下手な人(議論をきちんとできない人)や、自分の意見を言えない人も多いのは事実です。また、予備校で英作文を教え始めて、数年立ちますが、英語を書く事というよりも、意見を書く事が苦手な子が沢山います。

 

議論の仕方については、また後で述べますが、とりあえず私の、議論やディベートの経験をお話しますね。

私は沖縄出身なので、「戦争について」「米軍基地問題(安保条約についてなど)」など、様々な事を、小学校の授業の中などで議論してきました。また、「平和な社会を作るにはどうすべきか」なども議論した記憶があります。

「そんな難しい事を小学校で!?」と思うかもしれませんが、それ程に、沖縄の人にとっては、身近な問題であり、大人だけななく子どもだって大いに関わって意見を言うのが普通でした。

中 学二年生で福井に転校してきて、ある日、公民の授業で、ディベートをする事になりました。どんな内容でディベートをしたのかは残念ながら覚えていないので すが、その時にニュースになっていた事、問題になっていた事だったと思います。とにかく、4名位づつの7、8グループに分かれてディベートをする事になっ たのです。(ディベートは通常に肯定と否定に分かれてやるものですが、恐らく先生は沢山の意見を引き出したかったのだと思います) まず、ディベートを始 める前に、班としての意見を決めました。私の班の意見は、私の意見をほぼそのまま使う事になりました。さて、いざディベートが始まると、私達の班以外は、 ほとんどが似た様な意見、というかほぼ同じ意見で、私達の班だけが、全く皆と反対の意見が出ました。という訳で、ディベートの中では、私達班対他の班とい う状態になってしまったのです。ところが、そのディベートに勝ったのは、私達の班でした。福井の中学校には二年間通いましたが、まともにディベート、また は議論をしたのは、後にも先にも、これが最初で最後だったと思います。

その後、国際科のある学校に進み、英語の授業で何度かディベートをし、また、英作文(意見文など)の書き方を学びました。一度、「自分の本来の意見とは反対の意見の立場でディベート」というのをやった事があります。

また、アメリカでディベートのクラスを受講しました。

 

という訳で、教育課程における議論、ディベートの経験は、多い方だと思いますし、日常生活でも、毎日誰かと何かについて議論をしたり、議論までいかなくても、意見交換をしており、議論の仕方については、少なくとも最低限は心得ていると思っています。ただ、議論が得意かというと、そうでもないですが、議論は好きだし、議論までいかなくても人と意見交換する事は、とても好きです。

 

最近は、日本国内でも、少しづつ変わってきていて、「人前で政治と宗教と野球の話はしてはいけない」なんて風潮もなくなりつつあり、活発に議論が展開されてきていると思います。

しかし、見ていると、議論慣れしていないせいだと思いますが、議論のルールを知らないまま議論している人や、意見に主体性のない人(自分の意見のつもりで言っているかもしれないが、よくよく聞いてみると自分の意見ではない人)も沢山いるという事に気が付きました。

 

議論のルールについてお話したいと思います。

議論の仕方についての本はいくつか出ており、ネット上にも、議論の仕方について書いてあるサイトは沢山あります。その中から、重要な部分を抜き出してみたいと思います。

1. 議論に最低限必要なのは、「主張」と「根拠」。意見を言う場合、また、反対意見を言う場合は、主張と、その根拠は明確に言う。
2. 相手の話は最後まできちんと話を聞く。議論の場とは「自分の意見を言う場」というだけではなく「人の意見を聞く場」である事を忘れない。
3. どのような意見であっても、自分が正しくて相手が間違っていると決めつけない。
4. 納得できない部分を質問と回答でクリアにしていく。
5.その人の人格やその意見に至った経緯そのものではなく、その意見について反論する(人格否定をしない)。
6. 議論が終わったら、その議論を私生活に持ち込まない(議論が終わったら、議論の内容の話はしない)。

 

日 本人は議論下手だと言われている理由の一つは、「自分よりも目上の人の意見に疑問を持たずに従う」という教育をされているからだと、あるドイツ人留学生が 言ったそうです。出会う先生や地域にもよると思いますし、家庭環境にもよると思いますが、実際にそういう風潮はない事はないと思います。例えば、小学生の 子どもが、就寝時間になってもなかなか寝なかったとします。お母さんが「早く寝なさい」と言いました。するとその子は「何で早く寝なくちゃいけないの?」 とお母さんに聞きました。その時、「早く寝なきゃいけないから早く寝なきゃいけないのよ!お母さんの言う事が聞けないの?」などと言ってしまうのは、まさ にそれだと思います。ちなみに、私は息子に「何で早く寝なきゃいけないの?」と何度か聞かれた事がありますが、最初の頃は、「早く寝ないと朝起きるのが辛 いでしょう?」と言っていましたが、最近では、「背が伸びる、成長ホルモンっていうのが、寝てる時の10時位に出てくるんだよ。だから、10時までに寝て いなかったら、背が伸びなくなっちゃうんだよ」と言います(笑) 

もう一つの議論下手の理由としては、議論上の意見と、その人の人格を、一 つのものというか、一体化して見る傾向があるからだと思います。ディベートの授業では、その人がその意見に至った背景やその人の人格がどうかは関係なく、 あくまでその人の意見そのままで評価するという鉄則があります。そうでないと、解釈が歪んでしまいますし、客観性がどんどん欠如していきますし、議論が攻 撃的になってしまうからです。議論では意見が合わなくても、その人の人格と意見とは全く関係なく、議論が終われば、普通の友人同士として会話が出来る事 は、当たり前なのです。

あとは、自分の意見に主体性がない人が多いのも議論が下手だと言われる理由の一つでしょう。自分の意見を言っている つもりでも、よくよく聞いていると、自分の意見ではなかったりします。主体的の反対は、客観的です。確かに、客観的な覚悟から物事を見る事は、とても大切 な事です。しかし、主体性をもって意見を言って、それを客観的な立場からも考えていくのであって、最初から自分の意見を言う時に主体性がなければ、結局は その人の意見として語るには不足しているのです。例えば、「今日は暑いと思う。何故なら、テレビでそう言っていたから」という言い方は、主体性がないと言 えます。しかし、「私は暑いと思う。何故なら、私が暑いと感じたから」とか、「今日は暑いと思う。何故なら、汗をかいているから」等という方が、根拠とし ては成り立つと思いませんか?これは大袈裟な例かもしれませんが、「私は〇〇と思う。何故なら、〇〇がそう言っていたから(そう発表されているから、そう 言われているから)」という風な意見の言い方をする人はとても多いと思います。そういう風な言い方をする人と議論をしようと思っていても、その人の意見は 実はその人の意見ではないため、意見の交換にすらならなくなってしまうのです。

 

最初に書いた様に、私は、「日本人は 〇〇だ」とステレオタイプでひとくくりにされるのが好きではありません。だから私も、「〇〇人は〇〇だ」という言い方は、決してしません。「〇〇(国)で は、一般的にはこう考えられている」「〇〇(国)では、こういう風潮がある」という言い方をする様にしています。ついつい言ってしまいたくなる気持ちは分 からなくもないのですが。

だからこそ、「日本人は議論が出来ない」なんて言われたくないです。議論の仕方を学んでこなかった人が多いのは、恐らく事実ではあると思いますが、今からでも、議論の仕方を学んでもらえたらな、と思っています。

良いモノ(商品など)を作るのには、建設的な議論は必要不可欠です。同じ様に、良い国を作るのにも、建設的な議論が、国民の間で行われていくべきだと私は思います。

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